Day25.『タナトスの誘惑』の話

YOASOBIは小説やマンガなど、物語を題材にしてそれを音楽にする。というコンセプトで有名ですが、「夜に駆ける」もその1つです。

 

個人的には最近公開された「何者」という曲は『BEASTERS』というマンガを題材にしており、曲もマンガもとても面白く、おすすめです。NetflixAmazonプライムでアニメが配信されているので是非見てみてください。

 

さて、「夜に駆ける」の元となった小説が表題にある『タナトスの誘惑』です。

 

下記のサイトから読むことができます。

https://monogatary.com/episode/33827

5分程度で読める短いものなので、是非こちらを読んでから見ていただければと思います。

 

ここからは小説の感想を書きたいのですが、ある程度のネタバレを含みます。

 

タナトスはその人の最大の理想の姿をしているそうですが、ハリーポッターに登場するまね妖怪ボガートを思い出したのは私だけでは無いと思います。

 

僕にとってのタナトスは彼女であることは小説内でも書かれているのですが、僕自身はエロスだったのではないでしょうか。

飛び降りようとする彼女を励まし、何とか阻止しようとする。それは生にしがみつき、彼女と共に生きたいという欲を持っている。

 

また、8/15という日付や、蒸し暑い空気と冷たい風、どす黒い何か、その他様々なものは何を意味しているのでしょうか。

 

そして、私のタナトスは一体どんな姿をしているのでしょうか。

私はまだしばらくは、どす黒い何かを抱えたまま生きて行くことになりそうです。