Day21.アンパンマンの話
ある高校の発表会の見学に行ったとき、アンパンマンをテーマとして発表(ポスターセッション)を行っている生徒がいました。
僕自身あまりアンパンマンを見て育ったわけでもなく、なんとなく怖いシーンのトラウマだけが残っているのですが、それはさておき本題です。
その高校生はアンパンマンに見る正義について自分なりの見解を発表していました。
”アンパンマンは強いわけでない”
この2つに着目していて、最後にはアンパンマンを”子どもが人生で一番初めに触れる正義の入門書である”と言っていました。
とても興味深く、話を聞いていると、アンパンマンがすぐにばいきんまんを倒さない理由は、アンパンマンはばいきんまんをこらしめたいわけではなく、ばいきんまんが行った”悪事”に対する罰としてアンパンチを放っているという理由だそうです。
また、アンパンマンは強いわけではない、というのは物理的な話ではなくとても人間的なものだそうです。
アンパンマンは顔がふやけてしまうと力が出ない、
そうすると新しい顔をじゃむおじさんやその他仲間たちに作ってもらう、
また1人でできないことは自分から仲間に助けを求める、
アンパンマンは自分が弱いこと、一人ではできないことが存在することを自覚していて、”それでも”闘っているのです。
決して強いわけではなく、弱いことを自覚し、それでも努力しています。
また、ここからは自分の考えていたことなのですが、
アンパンマンとばいきんまんは人間の心の中を表しているんじゃないかなと思います。
こころのなかの天使と悪魔、みたいなものです。
子どもの頃に見ていたアニメでも、成人してから見てみると少し違った見え方がすることもあります。
エヴァンゲリオンもそのひとつでした。
その話はまたいつか別の時にしたいと思います。