Day4.行動コストの話
”行動コスト”という言葉があります。
行動コストとは”ある行動をするためにどれだけの行程や心理的負荷がかかるか”という意味です。
僕は一人暮らしをしているのですが、晩御飯をどうしようかと悩むことがよくあります。
カレーライスをつくるならばご飯を炊いて、食材を切って、煮込んで、いろいろしていると30分はかかります。調理の工程も多い。
しかし、UberEatsで吉野家のカレーライスを頼めば、1分くらいで注文、15分くらいYouTubeを見て待っていたら届くでしょう。
自炊してカレーライスをつくるのは行動コストが高い、UberEatsは行動コストが低いと言えます。
他の例も挙げてみましょう。
後輩が大学の期末課題として10000字のレポートを書きます。
レジュメをまとめて、今だったら溜まった動画を一気に見るんでしょうか、とても行動コストが重いタスクです。
自分は昨年度履修しており、10000字書いたレポートのデータはパソコンに入っています。
後輩に自分のデータを渡せば、後輩のレポートに対する行動コストは小さくなります。
自分が後輩にデータを渡さなければ、後輩の行動コストは重いままです。
一見すると親切で後輩にデータを渡せばそれでいいのかもしれませんが、それによって後輩は自分で考えること、文章を書く能力などいろいろなものを習得する機会を失います。
後輩にとっては一体どちらが”良い”のでしょうか。
また、その後の”評価”もどうすればよいのでしょうか。
相手にとっての行動コストはどの程度なのでしょうか。
時と場合によってかなり変わる気がします。
まずは自分を知るためにも、自分の行動コストが大きいものを考えてみたいと思います。